大好きなもの達や過去の記憶の断片達
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 梅雨が明けた。この時期になると遠く離れた地での一人暮らしの頃を思い出します。エアコンはなく、扇風機がカタカタと回っているワンルーム。 昼間の熱気が残る部屋では眠ることができず、 蒸し風呂のような状態になった部屋に居続けることもできず、 夜明け前になって部屋を飛び出しました。 外に出ると風があり、少しでも涼めるところを探してさまよっているときに 見つけたのは、一晩中水を出し続けていたと思えた小さな噴水がある公園。 そのまま公園のベンチに座り、 噴水の水を通してやってくる涼しい風で一息つけました。 しばらくこのベンチで夜をやり過ごそう。 そう思ったのですが、獲物を見つけた蚊がしだいに集まってきて、 あまり長居はできそうもありません。 今度ここに来るときは、蚊取り線香でも持ってこようかな。 そう考えていると、どうやら夜が明け始めたようでした。 そうだった。 夏の夜は明けるのは早いんでした。 寄ってくる蚊と戦いながら、空けていく空を眺めてました。 色が変わっていく空は、とてもキレイでした。 今度来るときは、蚊取り線香と一緒にカメラも持ってこようかな。 すべて配り終えた新聞配達の自転車が公園の前を通り過ぎていきました。 もうすぐ完全に夜が明けます。 部屋の温度も少しは下がったかもしれない。 部屋に戻ろうかな。 戻りがてら、近所の家の前に並べられたプランターを眺めて歩いてました。 咲いている花の名前は知りません。 でも、朝日を浴び始めて色を取り戻し始めた花は、 きっと完全に夜が明けたらきっときれいな色で咲き誇るんでしょう。 シャワーを浴びて、髪を乾かしたらバイトに行かなきゃ。 そんなことを考えて過ごした暑い夏の日は、もう遠い過去になってしまったようです。 にほんブログ村 PR ● コメントフォーム |
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