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大好きなもの達や過去の記憶の断片達
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なんとかなるもんだ

自分で注射を打つようになって
すでに1ヶ月は過ぎただろう。

最初のうちは、2.3時間後にやってくる
副作用にのた打ち回っていたが
最近は朝まで目覚めることが無くなった。

目覚めても、多少ぼぅ~っとしているが
夕方までには完全に消え去っている。

まぁ、これから一生付き合うことになる治療だから、
少しは楽になってもらわなけりゃ続けていけない。

問題は、週のうちの1日を、体調の復活に
丸々使わなければいけないこと。

現在自分の1週間は、他の人に比べ1日足りない。

どこかで帳尻を合わせる方法を見つけなくちゃ・・・

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街はどんどんと拡大していく


またあのだ。すぐに気付いた。

最近は良く訪れている。

どうやら十数年来の仲間と、
焼肉屋で待ち合わせをしていたようだ。

仲間は先に始めていて盛り上がっている。

着いたばかりだというのにお開きになり
何も口をつけていないのに会計を済ませた。

そのまま店を出たがまだ日は高い。

川沿いの道を歩き、川に架かった橋を
渡りながら、周りの風景が舞台の書割のように
入れ替わったことに気付いた。

このあたりから夢が覚めかけてたのかもしれない。

入れ替わったその場所は、現実に存在する風景だった。

仕事でよく向かっていた、駅前商店街に行く為に
必ず通らなければいけない川沿いの道。

あぁ、ここか。何処なのかはすぐに気付いた。

商店街に着いたらパン屋巡りをして
旨そうなパンケーキを次々にトレイに載せ
その場にいたみんなと食べていた。

さて、と車を止めた場所を探し始めたところで
目が覚めた。

目覚めて、確かに仲間と居酒屋を出てみんなと
歩いたことがあると思い出した。

場所は、実際に歩いた住宅街の小道が
川沿いの道に入れ替わっているが
みんなで歩いたのは間違いない。

夢だけのに、新しい場所が付け足されてしまった。
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らりほー

子供の頃から頭の中で
または実際に口ずさんでいた
歌の出だし。

いい年になった今でも、頭の中で口ずさんでしまう歌。

長い間、一体何の歌なのか首をひねっていた。

子供の頃からだから、子供が見るテレビ番組の
テーマ曲か何かだろうとは思っていた。

CATVと契約し、昔のアメリカのアニメ番組
チャンネルを合わせた途端、流れ出した歌に
”これだ!”と思わずガッツポーズ。

♪らりほー、らりほー、らりるれろ♪

スーパースリーのOP曲だった。

きっと子供の頃に観た事があり、
意味不明な唄いだしが子供心に
ヒットしたんだろうな。

正体がわかれば、次々と記憶の奥底に残っていた
アニメソングが次々と湧き出した。

♪キングコングは友達さ・・・♪
♪マジックベルト、マジックベルト・・・♪
・・・・・・・・・・・etc

子供の頃、こんなに沢山の歌を記憶するほど
テレビを見てたはずは無いのに何故だろう?

歌の謎が解けた途端、他の謎が出てきてしまった・・・

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暖まる食べ物を食べたい

とにかく今日は寒い。

ベッドから離れたくないと、ストーブの前から
離れたくないと心から思うほど寒い一日。

家族全員震えている。

夕食の準備をしなくちゃいけないが何を作ろう。

とにかくお腹の底から温まる食事、簡単に作れる食事が
一番いい。

家族にリクエストを聞いたが、皆一致して温まるもの。

よし、豚汁にしよう!

決めたからには文句は言わせない。

冷蔵庫や野菜を置いてあるところで材料をチェックする。

見つけ出したのは、
ごぼう・にんじん・こんにゃく・大根・豚肉・使いかけの舞茸。

これだけあれば十分すぎる。

ころりとジャガイモが1個転がってきたので追加する。

大根に味が染みるのに時間がかかるので5ミリくらいの
厚さに切って、乱切りしたにんじんと一緒に電子レンジへ。

熱が通るまでの間にこんにゃくとごぼうのささがきを用意。

豚肉をごま油で炒めてこんにゃくとごぼうを追加。

電子レンジで熱の通った大根とにんじんを
炒めたものと一緒に鍋へ投下。

しょうがを忘れてた。

スライスして一緒の鍋の中へ。

後はしばらく煮るだけだ。

大根が半透明になったら味噌と料理酒、砂糖を
適当に鍋に入れて、味が染みるまでストーブの前で
温まりながら待つ。

いいニオイがしてきた。

クツクツと鍋からいい音もしている。

ちょうどいい具合にタイマーをセットしておいた
ご飯も炊けたようだ。

さぁ、みんなで食べようか。

お椀に豚汁をよそって出来立てのご飯といただく。

あわてたもんだから、口の中を豚汁で
少しやけどしてしまったかも。

でもうまい。

適当な味付けだったが結構うまい!

家族も喜んで、冷ましながら口の中へ
豚汁を送り込んでいる。

あぁ、お腹の底から暖まるなぁ。

みんなで顔を合わせて”ご馳走様でした!”

おしまい♪

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観終わってあったかぁい♪気になれた

窓を開けたら雪で真っ白だった。

もうベッドから離れたくない・・・

毛布に包まって一日を過ごそう。

そう決めてTVとCATVチューナーのスイッチを入れた。

始まったのはアニメ”けいおん!!”の一挙放送。

番外編や映画版までやるみたいだ。

以前、ベースを始めたばかりの甥っ子が
このアニメのEDテーマがかっこいいんだよ、と
教えてくれたのが”けいおん!”。

たぶんシーズン1だろうな。

ほとんど観たことがなかったので
そのままCATVを点けっ放しにして
うつらうつらと。

女子高か・・・みんなほのぼのしてるな・・・
アニメだからだろうなぁ。

でも高校の卒業旅行がロンドンって
どんだけ恵まれてるんだ?

まぁアニメだからな・・・

見終わったころには何故か”うん、うん”と
うなずいている自分がいた。

放課後ティータイムか・・・

久しぶりに紅茶飲むかな。

”お茶うけにはお菓子が無くっちゃねぇ~。”

声優の声が聞こえてきそうだ。

こんなクッキーなら満足かな?


でも高校時代か・・・

今高校生だったら何に夢中になってるんだろう。

やっぱり音楽かな?スポーツ?パソコン?ゲーム?

想像できないな・・・

ゲームだったらこんなもんかな?
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まぁいいか。

たぶん何かに夢中になってるんだろうなぁ。

おしまい

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受付窓口にて

朝早くから総合病院に行った。

眼科の診察を受ける為だ。

現在定期的に受診しているDr.の勧めで
受ける事になったが気が重い。

眼の神経炎症なんて真っ平ごめんだ。

早くけりをつけるために受診しに行ったとき
受付窓口で後ろから声をかけられた。

振り返ると数年ほど顔を合わせていない
知人がそこにいた。

同じ病院にかかっていることは知っていたが
まさか会うとは思っていなかった。

うれしい偶然だ。

少し話をして別れたが、偶然の再会が
うんざりとした気分を払ってくれた。

ありがたい。

かなり待たされたが診察後、眼底の検査が必要なので
また後日ということになった。

来週、数回に分けて検査に行く必要がある。

相変らずうんざりとしてしまうが今回の
偶然の再会が多少、こんな気分を和らげてくれる。

かなりくたびれたが家に戻ってゆっくりとしよう。

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雪の日の記憶

久しぶりに雪が積もった

この寒さも久しぶりだ。

自分が記憶に無いほど子供の頃
大雪が降って近所の子供たちで集めた雪で
かまくらを作ったことがあるらしい。

自分にとって雪が積もったときの思い出といえば
小学校の校庭でやった雪合戦だ。

合戦とは言ってもはっきりと敵味方は無く
ただ雪玉を投げあうだけのたわいも無いもの。

なぜか、ただ楽しいだけで適当に投げている
自分の投げた雪玉は百発百中だったらしい。
走り回っているクラスメイトや隣のクラスの
奴らの進行方向へ的確に雪球が飛んでくると
みんなが怒り出し、雪玉を手にしたみんなに
追い掛け回されたのは笑える思い出だ。

思い出といえば、実際に起きたことなのかどうか
はっきりとしないが、自分が小さな頃
風に飛ばされてふわりと飛んだことがある。

台風がやってくるからと、その前に遊びに行った
兄を追いかけて行き、みんなが遊んでいる公園に
着いたときに強い風が吹いた。

親に雨合羽のような、頭からすっぽりと
かぶるタイプの服を着せられた自分は
ふわっと数十センチ浮き上がっていた。

それを見た兄が、あわてて家につれて
帰ってくれたという記憶があるのだが、
大人になり、兄に聞いても記憶に無いという。

まぁ兄もその頃は小学生。

記憶が無くても当たり前なんだが
自分の記憶が頭の中で捏造されたものなのか
実際に似たようなことがあったのか分からない。

今のように記録メディアデバイスを子供が
持っているわけじゃない。

記録に残すことができていればと残念に思う。

あの頃にこんなモノがあればなぁ・・・

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