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大好きなもの達や過去の記憶の断片達
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いずれはすべて真っ白になる


子供の頃、学校から家に帰ると
「お帰り。今日はどうだった?」と母親からたずねられました。


休みの日、友達と遊びに行って家に戻ると
「どうだった?楽しかったか?」と父親からたずねられました。


休みの1日を、友達とどう過ごしてどんな事があったのか、
どんな事が楽しかったのかをうれしそうに聞いてくれたのを思い出すことがあります。


今では、自分が家に帰って「今日はどうだった?」と自分が聞くと、
「いつも通りだったよ」と母がベッドの上で笑っています。


父は「今日は外出して買い物してきたぞ。昔のご近所さんに会ってなぁ・・・」と、その当時の頃から自分が子供の時分の頃までさかのぼる恒例の昔語りが始まり、”そら来た”と、こちらも笑いながら話を聞いています。



その時に、”あぁ、聞く側と答える側が逆転してしまったなぁ”と、時の流れをしみじみと感じてしまいます。


そのうち、体は年老いた状態で記憶や感情が子供に帰ってしまうんじゃないかと考えてしまいます。


時の流れや加齢には抗えません。

だんだんと、記憶と気持ちが真っ白になっていく。

子供のように。

そんな日は、きっとやってくるのでしょう。


それが本人たちにとって幸せであれば、何も問題はないのですが、まだまだ自分には判断が付きません。



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また夢だけの街へ行ってきた

Z.com
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夢だけの街の商店街は新しくなっているようだ。


トタンの屋根や板塀の店はなくなり、コンクリート造りかモルタル塗りの建物が並んでいる。


その商店街の一角には、昔ながらの風情の古本屋があった。

店に入り、一番最初に目にとまったのは家の形を模した本棚だ。

その本棚には、児童文学の文庫本が揃えられている。

中には、文庫本サイズなのにハードカバーでていねいに製本された本も混じっていて、古びた背表紙も美しい。

昔から知っている日本の児童書から海外の翻訳物まで揃っていて懐かしい。

中でも一番目を惹いたのは、昔好きだった『飛ぶ教室』だ。

子供の頃は、一体何度読み返しただろう。

寄宿舎に親から封書が届き、その中に入っている切手を郵便局に行って現金化してから、お菓子を買いに行く箇所が一番好きだった。

現金を送るのが禁止されていたからだったと思うが、子供のために用意したお金を郵便局で切手に代えて、封筒に入れて子供に送る親の気持ちが子供心に染みた箇所だった。


ちなみに子供が買ったお菓子にも興味は尽きなかった。

一体どんな味だったんだろう。

あらためて、夢の中の古本屋で見つけた本を手に取り、お気に入りの箇所を探してみたけど見つけることはできなかった。


残念だけど夢だからしょうがない。


本を本棚に戻して反対側の壁に目をやると、ここ数年で知り合いになった人物が、いかにも昔からの知り合いだとでも言うように、にこやかに手をふっている。

顔は変わっているけどあの人物に間違いない。


何をしているのかと思えば、自分にぴったりの英国車を見つけたから見に来ないかということだった。

英国車は好きだが、いきなり買って帰るほど持ち合わせはない。


とにかく見に来ないかというので、後に付いていく事にした。


商店街から見慣れない住宅街に入り、数件並んでいる店のうちの一軒に入った。


隣の店はカフェかケーキ屋のようで、いい匂いをさせている。


『飛ぶ教室』で登場人物が味わったお菓子を食べることが出来るかもしれない。

店に入りたかったが、どうにも扉が開かない。

仕方なくあきらめて車を見に行くことにした。


自分にぴったりの英国車ってどんな車だろう。

一体、いつ自分が英国車が好きだって知ったんだろう。


その店の扉を開けた時に目が覚めてしまった。


結局、車も見ることができず、隣の店でお菓子も食べることは出来なかった。


でも、お気に入りの本を手に取れただけでも良かったかな。

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すべてを忘れたわけじゃない


ここはどこだ?

俺は誰だ?

この手のひらのキズはなんだ?

少し切れて血が出てる。

どこかで転んだらしい。

ひざ小僧もずきずきと痛む。

それにしても一体ここはどこなんだ。

確か川に沿って歩いてた気がする。

橋を渡った後、今ここを歩いている。

すぐそばを電車が通り過ぎていった。

風が強くて吹き飛ばされてしまった。

  ・
  ・
  ・

あぁ、そうだ。家に帰ろう。

家に帰ったらかあちゃんが布団を引いてくれる。

暖かい味噌汁も作ってくれる。

あそこへ帰ろう。

でもあそこってどこだ?

家はどっちだ?

こんなとこ知らない。

学校帰りに寄ってた駄菓子屋の角から曲がるとすぐなんだ。

駄菓子屋はどこに行った?

また電車がそばを通り過ぎてった。

  ・
  ・
  ・

おまえらだれだ?

腕を引っ張るな。

やめろ。

そんな車には乗らない。

やめろ。家に帰るんだ。

あそこなんだよ。

名前?名札?

そんなもの知らない。

あそこに帰るんだよ。

おかあちゃんが味噌汁作ってくれるんだ。

  ・
  ・
  ・

あんた誰?

しきりにあいつらに謝ってる。

あんた誰?

見たことある気がする。

名前なんだったっけ。

ここどこ?

  ・
  ・
  ・

さあ帰ろうって言ってるけどこっちじゃない。

駄菓子屋の角を曲がらなくちゃいけないんだ。

こっちじゃないんだ。

ここがお家ですよって、ここどこだ。

でもこのベッド覚えがある。

テレビのリモコンも枕元に置いてある。

ご飯ですよって味噌汁を持ってきてくれた。

あぁ、味噌汁だ。

これが飲みたかったんだ。

  ・
  ・
  ・

”ちょっと目を放した隙にいなくなるんだから。

もう家は無いのにわかってないんでしょうね。

散々怒られるし。

こんな給料じゃ続かないわ、ホントに。”




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まぁ大体いつも通り

いつまでも続く、自己注射後の副作用。

月に一回診察を受けて、月のうち半分は注射後にダウンしてるとDrに言えば、”う~ん、そうなんですか”としか返事が返ってこない。

確かに、その日の体調が関連している可能性もあるけど、慣れることは無いようです。

午前中、”あっ、今日は大丈夫かも!”と喜んでいても、お昼くらいから体がだるく、動きたくないのです。

せっかく、せっかくお天気なのに、外に出て日差しを浴びて青空を眺めることが出来ないのは残念です。

いつも通り、眠りにつく前にベッドに座って窓から見える青空を、部屋の中から見上げるだけ。

目に症状が出るタイプじゃなかったから、青空を見ることが出来るんだと喜ぶべきなんでしょうか。

明日、晴れるならどこかに出かけたいものです。


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慣れと油断。

週末毎にやってくる厄介な訪問者。

もう、生活の一部になっている自己注射での治療の副作用に、
未だに悩まされている状態です。

しばらく大した問題もないので油断していると、
突然ダウンさせられてしまう副作用という名の
厄介な訪問者には頭を抱えてしまいます。


ダウンする原因が、治療時の体調によるのかどうか
不明なところが厄介です。

翌日丸一日を、ベッドに横たわって過ごすのにも
飽きてきました。


ようやくベッドから体を起して窓の外を眺めていると、
晴れている日は常連になっている3羽のカラスが建物の間を舞っています。


雨が降った日に窓の外を眺めると、
主が朽ちてしまった植木鉢に根を下ろした三つ葉の雑草が、
雨にぬれてテラテラと光っています。


ダウンしている日は前向きになる元気も無く、
このままこの風景と同化してしまいたいと思い、
そのまま眠ってしまうことが多くなりました。


本を読む元気も無いのですが、眠りにつくまでの間は多少暇なのです。

そこで今までに読んできた本の中で
もう一度読み返したいと思う本を、
思いつくままに頭の中でピックアップしては、
好きだった一節や一章を思い出して眠りにつくこともあります。

中原中也の「ひとつのメルヘン」という詩の一節は、
言葉の持つリズムや響きだけが頭に浮かぶだけじゃなく、
その情景が映像として頭に浮かぶことがありますが、
結局はそのまま眠ってしまうので
どんな情景だったのかわからずじまいなのが残念です。



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春のひと時


話し声の間を縫うように
窓の外からウグイスの声が聞こえる

窓の外にいるのだろうか

近くの道路を通り過ぎる車の音が
邪魔に思えるが、ウグイスの声に
耳を奪われ車の存在が消えていく

今日は天気が良かった



帰り道、おそろいの服を着た
女の子と男の子が歩いてた

水筒を肩にかけた女の子がお姉さんだろうか

途中で道に座り込んだ男の子の面倒を見てた

姉弟で荷物を運んでいた

がんばって!

胸の中で声をかけた

今日は天気が良かった





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山梨県笛吹市のふるさと納税

山梨県甲府盆地の東に位置する笛吹市。
甲府といえば、やはり一番に思いつくのは
ブドウではありませんか?


やはり特典・特産品 の中には特産のブドウで作られた
ワインセットが含まれています!

そして甲州地どりのスモークやオリジナルポーク
詰め合わせも用意されています。

寄附の額によってお礼の品数が変わるので
あらかじめ確認されたうえで
寄附する金額を決めてくださいね。

・1万円~2万円未満⇒お礼の品の中から希望商品を1つ
・2万円~3万円未満⇒お礼の品の中から希望商品を2つ
・3万円~5万円未満⇒お礼の品の中から希望商品を3つ
・5万円~10万円未満⇒お礼の品の中から希望商品を2つ+石和温泉金券利用券2万円分
・10万円以上⇒お礼の品の中から希望商品を2つ+石和温泉金券利用券4万円分


なお、税控除の対象となる金額は、寄附する前に
お確かめください。



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