大好きなもの達や過去の記憶の断片達
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 W・サローヤン「パパ・ユーア クレイジー」久しぶりに、購入時から何度も読み返しお気に入りの一冊となった小説について書きたい。 それは、W・サローヤン著「パパ・ユーア クレイジー」。 手に取ったきっかけは、もうずいぶんと前なので 詳しくは覚えていない。 ただ翻訳を手がけたのが、当時映画監督として 名前が出てくることの多かった伊丹 十三だったことも 興味を引いた理由の一つかもしれない。 手に入れた文庫本は、もうぼろぼろになっていて 読み返したいと思っても、開くだけで本が崩壊してしまう。 読みたければ新たに手に入れるしかないだろう。 内容は、子供である10歳の少年と作家の父との会話で 話が進んでいく、軽やかなストーリーだ。 大きな事件などは起こらず、ただ淡々と父子の生活が 進んでいく。 しかし、子供の視点で語られていくその文章には 自分が、登場する子供になったように新鮮な驚きを 味あわせてくれる。 子供が、父親が暮らしている家にやってきて 家の周りや砂浜で親子が交わす会話は なんだか素直に胸の中に入り込んでくる。 車を手に入れた父子がドライブ先に選んだ ハーフムーンベイとはどんなところだったのか。 父子で行った海岸の岩に付いているムール貝を ポケットいっぱいに詰め込むシーンも印象的だ。 小説が書かれた当時のその場所へ行ってみたいと 思わせてくれる大好きな箇所だ。 翻訳自体は、ほぼ直訳に近く翻訳を手がけた 伊丹 十三が、あとがきで意訳を避け 直訳することが、この小説の一番の方法であると 思ったと書かれていたように記憶している。 姉妹本といえばいいのか、母娘の物語である 「ママ、アイラブユー」もでている。 もう一度本を読み返して、初めて呼んだときの感想が よみがえるだろうか。 にほんブログ村 PR |
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